死霊の盆踊り ORGY OF THE DEAD

警告。

この映画は面白くありません。

自信を持ってそう言えます。

この映画自体の視聴は避けたほうが無難です。

観た後、必ず後悔します。

この事は重々ご承知おきください。

ある映画監督の言葉に

「つまらない映画など無い、どんな映画にも良いところがあるからだ」

つうのがあります。酔った勢いで言ったのではありません。シラフです。

ダリオ・アルジェントつう男です。さすがイタ公。しれっと言ってのけます。

しかし残念なことにつまらない映画というのは存在します。

ポリアンナみたいによかった探しをしても

毛ほどもいいとこ見つかんない映画です。

そういう映画です。これは。

タイトル:ORGY OF THE DEAD 1965 米 監督:A・C・スティーヴン

あらすじ:


セリフ覚えの悪いおやじが、いかにこの映画が怖いかを前説。

場面は変わって、売れてない作家が夜か昼か不明な時間帯

アイディア作りと称して恋人とドライブの最中事故に合ってしまう。

気付くとそこは墓場。「夜の帝王」と「夜の女王」が死者の宴を行っている最中だった。

運悪く見つかった二人は延々と「死者の宴」を見せ付けられる。

「死者の宴」が終わる頃。つまり夜明けに二人は生贄にされるのだが・・・。



バカ映画にツッコミ入れて楽しむっつうやり方もゴザイマスが

これは多人数で見てツッコむのが楽しいのであって、上から見下ろしているようで

好きではありません。最初からバカにしている感じがちょっとねー。

ワシの場合、

「無駄な時間を浪費してしまった感」

「がっかり感」

「だまされた感」

「あっけにとられ感」

「えもいわれぬ憤り感」

を楽しむためにカス映画を見ております。

この楽しみ方は突き詰めると哲学に近くなりますよ。

ひいては「人間とは何か」「生きることの意味とは」ぐらいまで掘り下げかねませんよ。

自虐の方向ですな。

悪い表現だと「マゾ」つうことです。

美しい表現だと 「滝に打たれる修行僧」てな具合です。

んで本題。

この「死霊の盆踊り」なんですが恐らく日本で最初に

「この映画はバカ映画なのでバカにしつつご鑑賞ください」と宣伝された映画です。

宣伝が功を奏したのかある程度利益が出た模様で、この後

カニ味噌のしたたり」「吸盤男オクトマン」「最後の海底巨獣 ダサイナザウルス」

と、続々とリリースされました。

売れなかったけどな。

ま。検索エンジンで調べてみればおわかりになるかと思うんですが

エド・ウッド脚本ですよ。面白いワケありませんね。

つまらなさの永久保証付きです。

つまらない映画の名家です。

ひよこクラスです。

そりゃ銘菓ですかそうですか。

この映画が伝説的につまらない理由がございます。

カス映画とかいわれるものは以前申し上げたように

「ツッコんでバカにする」楽しみ方があります。

この楽しみ方が通用するのは開始9分までです。

後はひたすら

拷問が延々と続きます。

ひたすら ひたすら

拷問が延々と続きます。

拷問つうか

退屈な踊りが延々と続きます。

91分の映画中

退屈な踊りが延々と80分ほど続きます。

もう自分自身との戦いです。

なにかの修行の一種です。

もうね。

「映画を見る行為」じゃなくて何かの罰を受けているんじゃなかろうかこれはもう。

なんかね。エート。

場末のひなびた温泉地のストリップショーで 延々とバァさんの踊り見せられて

やっと引っ込んだと思ったら同じバァさんが違う衣装でまた出てきたみたいな。

違うか。 似たようなもんだ。

とにかく心の底からお勧めできません。

この映画を販売すると言うことは犯罪に近いものがあるような気がしますよ。

人生の貴重な1時間30分を絶対無駄にしますよ。

人生短いんだからおよしなさい。見るの。

こんなん見てる暇あったら宿題しなさい。

ホントにね、甘くないんだから世間は。

冒頭、夜と昼が入れ替わったり

クリスウェルがセリフ覚えてなくてカンペ読んでたり

そんなんでツッ込める程度の生易しいもんじゃないの。

DVD出たからといって買うもんじゃありません。

その金でなんか募金しなさい!

変態共の楽しみに手を貸すことなんかないんです!!

ワシは買ったけどな。 気にするな。